永住権は魔法の杖?日本には様々な理由から「日本から出たい」「アメリカに住みたい」という人たちがいるようだ。そういう人たちにとっての登竜門がいわゆるGC(グリーンカード)だ。 イチローだろうが、日本食レストランのウェイトレスだろうが、とにかくアメリカに 住みたいのであればGC問題は避けて通れない。 というわけでアメリカ移住志向の人たちは当面のゴールをこのGC取得におき、 その向こうにはバラ色のアメリカンライフがあると信じて疑わない様であるが、 実はそれは当面のハードルが高すぎて向こう側が見えていないだけのようにも思える。 某掲示板で秀逸な一言を見たことがある。 「GCをとっても高卒は高卒です。」 キツい一言だがその通りなのだ。GCはアメリカ無期限滞在と雇用の機会という アメリカ人にとっては当たり前すぎる権利を保障してくれるが、それ以上の 「特殊能力」を授けてくれるものではない。 例えばアメリカ人との結婚でGCをとる人がいるが、さて彼女は突然英語での電話の 取り次ぎ、英語でのビジネスレターの作成をバリバリこなせるようになるだろうか? アメリカにはGCを宝くじ(ロッタリー)で取得するというシステムもある。今まで 違法で働いていた日本食レストランのウェイトレスが運よくそれに当たったとして、 さて、今までとは違った待遇の良い仕事がまわってくるだろうか? 日本の人が一般的に信じているアメリカのイメージとは全く異なるかもしれないが、 実はアメリカは日本以上の学歴社会。GCをとったところで突然 College degree が もらえる訳でもないし、例え日本で大学を出ていたとしてはたしてアメリカの 大卒と同等に扱ってもらえるだろうか。 「永住権は魔法の杖ではない」と言われるゆえんである。 ←ブログ内フリーページの留学ネタリンク集。 各フリーページの簡単な説明つき。 ブログHOMEに戻る (2007年9月1日更新) |